自分のデリケートゾーンと向き合う勇気が毎日を快適に!
自分のデリケートゾーンと向き合う勇気が毎日を快適に!
粘液力は免疫力。デリケートゾーンの乾燥は全身の老化につながります。
デリケートソーンは唇や目などと同じように、粘液でできています。これらの粘液にはいわゆる免疫細胞が存在しています。粘液が分泌されていれば、免疫力が高まり、様々な病気を防ぐ力があります。
女性の身体は30代後半ごろから女性ホルモンであるエストロゲンの分泌が減少しはじめ、更年期を迎えるころには膣から分泌される粘液の量が加速的に減ります。潤いが不十分だと乾燥が進み、かゆみなどの皮膚トラブルや感染症のなどのリスクが高まります。
さらに、性交痛、筋肉や靭帯の衰え、子宮脱・膀胱脱、萎縮性膣炎などを引き起こす原因になります。加えて、膣の老化は全身の老化を助長します。膣が乾燥すると子宮の血行が悪くなり、冷えていきます。子宮が冷えるとホルモンバランスが崩れて低体温、自律神経の乱れ、肩こり、腰痛、代謝の低下、筋肉や骨の衰えなど老化に拍車がかかります。逆にしっかりケアをすればバリア機能が回復しトラブルも改善してきます。
“洗いっぱなし”は厳禁!毎日の保湿とマッサージで健やかに。
デリケートゾーンはまぶたよりも薄く、顔よりも乾燥しやすくなっているためお風呂上りには必ずローションやオイルで保湿とマッサージをしてください。保湿液は、そのままマッサージができるオイルタイプのものをおすすめしています。また、デリケートゾーンは体内で経皮吸収力が一番高いのでなるべく化学物質の使われていない、専用のケア用品を使うといいでしょう。
【保湿・マッサージ】膣まわりはオイルを手のひらに適量のせ、指ですくって大陰唇と小陰唇、肛門まわりを優しく塗ります。指の腹側を膣の内側に密着させてゆっくりまわすようにマッサージするといいでしょう。
慣れてきたら膣の内部に進みましょう。オイルを利き手の人差し指と中指にまんべんなく塗ったら、指2本を第二関節くらいまで膣の中に入れます。指の腹を膣壁に密着させ、指をゆっくりと回しながらオイルを馴染ませるようにマッサージしてください。
1日1回、1分ほど、慣れるまではできるところだけで大丈夫です。すでに膣が硬くなっていると感じる場合も、外部から少しずつ、柔らかくほぐすつもりでマッサージしてみましょう。
自分自身を慈しみ、毎日続けることで心も体もやわらかく。
ケア開始から3カ月ほどで見違えるように柔らかくなり、全身の皮膚が潤う方が多いと思います。「尿漏れが改善した」「やわらかくなって女性らしくなった」「臭いがなくなった」「膣まわりだけでなく、全身のかゆみがおさまった」「旦那さんとの関係性が良くなった」「性交痛がなくなった」など相談者さんから嬉しい感想が届いています。
指を入れることに抵抗がある方もいらっしゃるかと思いますが、デリケートゾーンのセルフケアによって多くのトラブルを改善できる可能性があります。自分の身体に向き合い、今の状態を知り、変化を楽しんでほしいと思います。自分の身体を慈しむことで精神的にも満たされていきます。
教えてくれたウェルネスプロ
保健師
蔵多のり子さん
一般社団法人まちの保健室(神奈川県鎌倉市)代表理事
保健師、養護教諭1級、看護師 シニアメノポーズカウンセラー
HOY HAND ACADEMY 整体コース及びリクレクソロジー終了
バンコク ワットポー・タイ古式マッサージ取得
ティラヴィ アカデミー卒業 マザーズタッチセラピスト取得
音声心理士 日本抗加齢医学会会員
一般社団法人まちの保健室 公式ホームページ
https://mn-hokenshitsu.or.jp/