一般社団法人まちの保健室

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おっぱいの状態は女性の身体の「健やかさ」のバロメーター

おっぱいの状態は女性の身体の

「健やかさ」のバロメーター

おっぱいケアは、ふわふわおっぱいにするだけではありません。美肌やシワ、たるみの防止、肩こりや眼精疲労の改善など、嬉しい効果も期待できます。30年近くバストケアを続けているメノポーズカウンセラー/セラピストの宮地一実さんにお話を伺いました。


女性を悩ませる現代のライフスタイル。おっぱいケアでトラブル回避

不規則な生活、運動不足、食生活の乱れに加え、四六時中スマホをのぞき込んで猫背になり、コロナ禍でマスクをするため呼吸が浅くなるなど、ストレスは増加の一途。
そのため、冷え、むくみ、肩こり、便秘、片頭痛、月経不順、眼精疲労など身体の不調を訴える女性が増えています。
 

おっぱいはリンパの集合地帯であり、血流の重要ポイント。ホルモンは血液の流れで全身に運ばれます。ふわふわおっぱいになると全身に酸素と栄養が行き渡り、老廃物を取り除くことができます。
子宮や卵巣も温かくなり、自然とホルモンバランスが整ってきます。そうなれば相乗効果で肩こりや首のこりなど、さまざまなトラブルの改善にもつながります。

「微差が大差を生む」。1日3分の積み重ねが美しいバストを作る

おっぱいの状態は女性の身体の「健やかさ」のバロメーター。毎日おっぱいをチェックしていると体調が悪い時は硬くなるなど不調のサインに気づくようになります。

私自身、大きな胸が悩みでつぶすような下着をつけていつも息苦しく感じていました。
その後、出産・授乳を経ておっぱいがたるみ始め、このままではいけないとケアを始めたところ3ケ月くらいで張りが戻りました。

以降30年近く続けています。毎日3分として30年間で547.5時間=約23日間に。今60代ですがいい位置とやわらかさをキープしているのはケアのおかげだと思います。

おっぱいを支えているのは、じん帯と大胸筋です。
首を斜めに走る胸鎖乳突筋(耳の後ろの部分から鎖骨につながっている筋肉)や顔の筋肉ともつながっています。
そのため大胸筋につながったバストが垂れるだけでなく、首や顔、しわやたるみにつながります。

おっぱいが冷えて堅くなるとじん帯も堅くなり、弾力がなくなり脇の下からおっぱいの下が大胸筋にベタっと張り付いた状態になります。
おっぱいケアは自然と顔のしわやたるみ予防、美しいボディラインにもなります。毎日やり続ければ確実に変わるおっぱいケア、お風呂上がりの3分間から始めてみてください。

ケア方法はこちらの記事をご覧ください。
冷たい?固い?今日のおっぱいの状態、気にしていますか?

セルフケアで早く気づき、早い回復にもつなかる「乳がん」

おっぱいのトラブルの代表といえば、乳腺炎、乳胞症。炎症を起こした乳腺、乳胞が神経を圧迫するので痛みが伴います。
おっぱいケアで体液の循環を促すことで痛みは緩和できます。また、炎症を予防することができます。

近年、発症率が上昇している乳がんは自分で触って気づくこともできます。全体の半数以上を占める乳房の外側の上の方は、しこりがないかくまなくチェックしましょう。早期発見により早期治療・回復が可能になります。

育児や子育てなど女性はひとりで頑張ってしまい、ストレスをためて自律神経や女性ホルモンの働きが乱れ不調を抱えてしまうことになります。精神的に追い詰められてしまう方も少なくありません。
不調が長く続く、オーバーワークの時には専門家に相談をしてみてください。特に更年期は症状が複雑化していますので更年期外来をおすすめします。検診なども利用して客観的にご自身の身体を知ることも忘れないでください。



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